2019年1月に細かい仕様変更が行われてマイナーチェンジした日産「エクストレイル」
2000年の発売以来ミドルクラスSUVでは根強い人気があり、2018年の4WD SUVの中では一番売れた車です。
そういったエクストレイルの様々な違いや、グレード情報、欠点などについて調査しました。
その内容を包み隠さずお話していきます。
▼この記事の内容
- マイナーチェンジ前と何が違うのか?
- 「ハリアー、CX-5、フォレスター」との比較
- グレードごとの違い
- オススメのグレード
- エクストレイルに欠点はあるのか?
エクストレイルのマイナーチェンジ前と後の違い
- 「ハイビームアシスト」を標準装備
- 「日産オリジナルナビ取付パッケージ」を標準装備
- 全車に前進時歩行者検知機能を追加
- 20Xは全車に「LEDヘッドライト」を標準装備
- カスタムカー「AUTECH(オーテック)」を追加
マイナーチェンジなので大きな変更点はないものの、ヘッドライトのハイビームとロービームの切り替えを自動で行ってくれる「ハイビームアシスト」や、「踏み間違い衝突防止アシスト機能の進化」など、必要な機能を標準装備した悪くない変更。
これによって販売価格が少しずつアップしています。
メーカーとしては販売単価アップを狙ってきた形ですね。よくあるパターン。
あわせて追加されたカスタムグレード「AUTECH(オーテック)」については後ほど解説しますね。
新型エクストレイルのマイナーチェンジは悪くない印象。あとは最適なグレードとオプションの選択がキモ
今回のエクストレイルのマイナーチェンジは、めちゃくちゃ良くはないけど悪くもないといった印象。
基本的には社会の流れにあわせて安全性能を高めてきた動きなので、引っかかる部分はありませんよ。
あとはグレードの選択やオプションの選択で、お得にエクストレイルを購入できるか決まります。
4WDが売れているようですが、自分に必要なスペックはどれなのかを考えて読み進めて行って下さいね。
エクストレイルと「ハリアー、CX-5、フォレスター」を比較
エクストレイルは走行性能の高さや、内装の質感の高さが評判!
- トヨタ「ハリアー」
- マツダ「CX-5」
- スバル「フォレスター」
激戦区のミドルクラスSUVというジャンル。
その中でも人気の上記車種と比較しても、エクストレイルは走行性能や内装の質感の高さにおいて引けを取りません。
エクトレイルと各々の違いを比較してみましょう。
日産「エクストレイル」とライバル車種の違いを解説
日産「エクストレイル」とトヨタ「ハリアー」の違い
※ガソリン車 2WDで比較 | 日産 エクストレイル 20X [2列] | トヨタ ハリアー PREMIUM |
---|---|---|
価格 | 2,652,480円~ | 3,249,720円~ |
排気量 | 2.0L | 2.0L |
燃費(JC08モード) | 16.4km/L | 16.0km/L |
サイズ(mm) | 全長:4,690 全幅:1,820 全高:1,740 ホイールベース:2,705 | 全長:4,725 全幅:1,835 全高:1,690 ホイールベース:2,660 |
- ハリアーは良くも悪くも大衆受けする車
- ハリアーはオプションの自由度が低い
- 内装はどちらも良いと評判
- 走行性能はエクストレイルが勝っている
ハリアーってよく街でよく見かけるし、実際にめちゃくちゃ売れているので良い車って認識がありますが、スペック的には飛び抜けて良いわけではないと言っておきます。
内装や外観の「見た目」による部分が多くの人に気に入られていますね。
実際に乗っている人の大半は「何か良い車っぽい」といった感じで、実際の走行性や快適性なんかはディーラーで聞いたまんまで認識しているんですよ。
まぁそうは言っても良くも悪くも「大衆受け」する車。平均点は高いですよ。
そんなハリアーの弱点を挙げるとすれば、「オプションの自由度の低さ」ですね。
というのも、グレードである程度装備が決まっちゃっていて、オプションで後付けしようと思ってもできないものが多いんですよ。
そうすると必要のないオプションのためにグレードを上げることになって、高くつきがち。
そもそも元々の価格設定が高いですからね~
費用面にシビアであればハリアーは選択肢から外した方がいいと思います。
反してエクストレイスはミドルクラスSUVとしては価格も妥当で、十分な走行性能と安全性能を備えたバランスの良い車だと言えるでしょう。
ハリアーと比較しても車としての性能面のスペックでは見劣りしませんよ!
日産「エクストレイル」とマツダ「CX-5」の違い
※ガソリン車 2WDで比較 | 日産 エクストレイル 20X [2列] | マツダ CX-5 20S PROACTIVE |
---|---|---|
価格 | 2,652,480円~ | 2,802,600円~ |
排気量 | 2.0L | 2.0L |
燃費(JC08モード) | 16.4km/L | 16.0km/L |
サイズ(mm) | 全長:4,690 全幅:1,820 全高:1,740 ホイールベース:2,705 | 全長:4,545 全幅:1,840 全高:1,690 ホイールベース: 2,700 |
- マツダはディーゼルエンジンがウリ
- CX-5の内装はちょっと残念
- 赤が生えるのはエクストレイル<CX-5
- エクストレイルの方が車内の広さ、快適性が高い
マツダのウリはなんといってもディーゼルエンジン。
今回はガソリン車の同グレード帯で比較しましたが、ディーゼル車の走行性能の高さや燃費の良さは一番のウリです。
その中でもマツダの販売車の約1/4を占めると言われているCX-5はその人気が伺えますね。
ただ、内装に関しては「物足りない」といった口コミが多く、高級感とは程遠い仕上がり。
内装の質感や、車内の快適性、広さを求めたい人にとってはCX-5よりもエクストレイルの方が良いとハッキリと言えるでしょう。
エクストレイルはライバル車と比較しても価格が安く抑えられるので、そういった面でも優位ですね。
日産「エクストレイル」とスバル「フォレスター」の違い
※ガソリン車 4WDで比較 | 日産 エクストレイル 20X [2列] ※4WD | スバル フォレスター Premium ※AWD |
---|---|---|
価格 | 2,858,760円~ | 3,024,000円~ |
排気量 | 2.0L | 2.5L |
燃費(JC08モード) | 15.6km/L | 14.6km/L |
サイズ(mm) | 全長:4,690 全幅:1,820 全高:1,740 ホイールベース:2,705 | 全長:4,625 全幅:1,815 全高:1,690 ホイールベース: 2,670 |
- フォレスターは全グレード4WDで悪路走破性が高い
- フォレスターは4WDな分、燃費が悪く価格も高い
- スバルのアイサイトは安全性能がピカイチ
ハッキリと人を選ぶのがこの2台。
アウトドア好きにはもってこいの車がフォレスターですね。
安全性も高く、街乗りはもちろん悪路での走行性の高さもウリです。
が、そのぶん若干燃費が悪く価格も高くなっているのが気になりますね。
もちろんエクストレイルも4WDが人気なだけあって、電子制御4WDシステムである「インテリジェント 4×4」の評判は高いですよ。
安定した走りや燃費の向上につながる先進技術です。
- 性能重視であればフォレスター
- 価格を含めたバランス重視であればエクストレイル
といった形で選び分けてあげると良いのではないでしょうか。
「ハリアーやCX-5と迷っている」と伝えるとディーラーに本気度が伝わって値引きに繋がりやすい
ディーラーでの商談の際、ここで紹介したライバル車種と迷っていると伝えるのが商談の際に有効ですよ!
比較することでディーラーに本気度が伝わって、値引きが狙えますからね。
僕だったら実際に気になるライバル車種の試乗に行って、実際に見積りまでもらっちゃいます。
そうして実際に比較した様子は雰囲気でリアルに伝わりますからね。
「色々比較したけど、説明を受けて気に入ったからあなたから買いたいんです!」
というのがお決まりの殺し文句なのでぜひ使ってやって下さい。
実際に値引きを獲得する方法や値引き相場については別の記事で解説していますよ。
参考:【2019年最新】エクストレイルの値引き相場のリアル情報を大公開!
新型エクストレイルに欠点はあるのか?
- 3列シート車は3列目がめちゃくちゃ狭い
- 乗り心地が少々かたい
- 純正ナビが高い
エクストレイルの最大の欠点は「3列目が狭い」ということ。
実際に3列シート車を選ばれた人からの不満が大きいんですよね。
というより、ミドルクラスSUVに3列目を求めるのは無茶なんですよ。
やっちゃいましたね日産。何故作ろうと思った?
ということで3列シート車を選択するのは間違ってもやめておきしょう。
3列目が欲しければミニバンなんかを選んでおいた方が間違いないですよ!
そしてもう一つ気になるのは、乗り心地が少しかたいということ。
気にならない人も多いと思いますが、ちょっと振動が伝わりやすいかなーと思います。
それと、完全に僕の主観なんですが日産車はブレーキが軽い気がして苦手なんですよね。
あの急にガッと止まる感じ、今は改善されたのかな?
この2つに関しては実際に試乗されて、違和感がないか確かめていただければと思います!
エクストレイルが合う人、合わない人
欠点から考えるとこういう人には合っている
- お得にミドルクラスSUVを手に入れたい人
- 燃費、走行性能、安全性能など、バランスの取れたSUVを求めている人
このような人にはエクストレイルが合っていますね。
デザインもまとまっていて落ち着いているし、スペックのバランスも良いです。
先ほども言ったようにミドルクラスSUVは激戦区で各々が特徴的ですが、特にエクストレイルは2WD・4WD問わずに質を担保している車だと言えるでしょう。
目立った欠点もなく、まとまった仕上がりになっていますよ!
欠点から考えるとこういう人には合っていない
- 車内の快適性、広さを求める人
- 予算に不安がある
そもそもSUVという選択肢が合っているのか考えた方がいいですね。
SUVは基本的に乗り心地が固くて、車内は広くない車ですから。
僕はミニバンに乗っていたこともありますが、車内が広くて荷物もめちゃくちゃ乗るので重宝していましたよ。
3列目は全く使っていませんでしたけどね(笑)
また、純正ナビが高いです。
安いナビもありますが、価格設定としてはまともなナビは高い印象。
基本的には純正ナビを付けることをオススメするので、それなりのナビを付けたいのであれば予算と相談してあげて下さいね。
エクストレイルのグレードごとの違いと必須オプション
「日産 エクストレイル」グレード別価格表 (2WD) | ||
---|---|---|
グレード | 価格 | 燃費 |
20S [2列] | 2,231,280円 | 16.4km/L |
20X [2列] | 2,652,480円 | 16.4km/L |
20X [3列] | 2,724,840円 | 16.4km/L |
20Xi [2列] | 2,828,520円 | 16.4km/L |
20S HYBRID [2列] | 2,623,320円 | 20.8km/L |
20X HYBRID [2列] | 2,925,720円 | 20.8km/L |
20Xi HYBRID [2列] | 3,096,360円 | 20.8km/L |
「日産 エクストレイル」グレード別価格表 (4WD) | ||
---|---|---|
グレード | 価格 | 燃費 |
20S [2列] | 2,437,560円 | 16.0km/L |
20X [2列] | 2,858,760円 | 15.6km/L |
20X [3列] | 2,931,120円 | 15.6km/L |
20Xi [2列] | 3,034,800円 | 15.6km/L |
20S HYBRID [2列] | 2,829,600円 | 20.0km/L |
20X HYBRID [2列] | 2,829,600円 | 20.0km/L |
20Xi HYBRID [2列] | 3,302,640円 | 20.0km/L |
※カスタムモデル・特別使用車は除く
オススメグレードは「20X [2列] (2WD/4WD)」
- ハイブリッドは性能が変わらない割にトータルコストが高くなる
- 2WD/4WDは用途に応じて選び分け
20Xのグレードがオススメな理由は、「下のグレードだと装備が物足りなく、上のグレードだと必要のない装備まで付いてくる」から。
また、ハイブリッドに関しては僕は否定派で、価格差を考えると10年とか乗らないとコストをペイできないといった理由があります。
あとは先にバッテリーがダメになる可能性や、ハイブリッドは日本でしか人気がないので売るときに値段が付きにくいなどデメリットが多いんですよね。
なので基本的にハイブリッドは選択肢から外しています。
ちなみにエクストレイルは「2018年の4WD SUVの中で一番売れた車」ということもあって4WDの需要が高いですよ。
ということで続いてグレードごとの違いを見ていきましょう。
「20X [2列]」と「20S [2列]」の違い
- インテリジェントキー&エンジン始動がボタンに
- ハンドル&シフトノブが本革に
- ヘッドランプがLEDに
- 18インチアルミホイールに
これらは全て20Xに装備されていて、20Sにないもの。
20Sはエントリーモデルで装備はすっぽんぽんですからね~
どの車種もそうですが、基本的にエントリーモデルは装備が不十分なので選択肢から外しましょう。
特に、キーレスじゃないのは安全性にも関わりますからね。
いちいち鍵のボタンを押してドアを開閉していたら普通に不便ですし。
他にも細かな違いはありますが、20Sを選ぶ余地がないので割愛します。
「20X [2列]」と「20Xi [2列]」の違い
- 20Xiにはプロパイロットを装備
- 20Xiにはアラウンドビューモニターを装備
- 20Xi電動パーキングに
20Xiグレードは、プロパイロットの搭載と共にアラウンドビューモニターや広報車両の感知機能など安全性を高めた装備が充実しています。
プロパイロットは渋滞や長距離走行で便利な、「車線中央をキープしつつ前方車と車間距離を取って追尾してくれる」機能のこと。
また、アラウンドビューモニターは車を上から俯瞰したような画像が見られる機能ですね。
その他にもサイドブレーキがフットではなく、電動パーキングになったりと利便性が高めたのがXiグレードです。
ただ、この2つのグレードは価格差が約18万円なので、そこをどう見るかが選ぶ際のポイント。
個人的にプロパイロットは必要ないと思いますが、別で付けれないオプションもあるので例えば「電動パーキングのみ欲しい」などはできないですよ。
ちなみに20Xにオプションで付けるとプロパイロットと諸々が約13万円、アラウンドビューモニターが7万円ほどです。
まとめるとこのような形です。
ちなみにハイブリッドは燃費が4.4km/Lほど良いくらいで、見た目や走行性能・安全性能に違いはありませんよ。
他の車種には走りの性能を上げるためのハイブリッドもありますが、エクストレイルの場合はそうではないので、それを加味した上でご検討下さいね。
エクストレイルの必須オプションは?
- バックビューモニター
- ナビレコお買い得パック+ETC(MM518D-L)
- フロアカーペット
これらはどのグレードを選択するにしても必須のオプション。
ナビに関しては、「ETC車載器とドライブレコーダー」が付いているお買い得パックがお得なのでオススメします。
ちょっと高いですけどね。
ドライブレコーダーが必要ないのであれば、ワンランク下げた9インチのナビとETC車載器を別で付けることでもう少し費用が抑えられますよ。
あと一つだけ腹立たしいのが、何故かボディカラーが有料オプションの色が多いんですよ。
無難な白と黒が有料というのは全然理解できない。
どうすることもできませんが、とりあえず頭の片隅にでも置いておいて下さいね。
ということで、20X(2WD)グレードに上記のオプションを付けるのがエクストレイルの一番オススメの買い方ですよ!
参考にしていただきつつ、ご自身の用途に合わせて選んであげて下さいね。
もっと詳しく知りたい人は、日産公式サイトに掲載されていたグレード別の装備一覧を貼っておくので参考にして下さい!
⇒日産エクストレイル 主要装備一覧(PDF)
新型エクストレイルを買う時に損しない方法は?
ところで、皆さんは車を購入する時にどこで買われますか?
大抵がメーカーのディーラーですよね。そこで気を付けていただきたいのがディーラーの営業マンとのやり取りです。
営業マンって人当たりは良いですけど、そうは言っても向こうも商売。
多少の値引きはしてくれるものの、必要のないオプションを付けさせられて結局損をしていたり、見当違いなグレードを選ばされたり、足元を見られがちなんですよね。
「あっ、この人は知識がないから多少ふっかけても大丈夫だな・・・」ってな具合で。
そうならないために、エクストレイルを値引きする方法や損をしない方法を次の記事でまとめました。
何も知らなくて必要のない数万円・・・いや、下手したら十万円以上ものお金を払っていた。なんてことになって後悔しないためにも、しっかりとチェックしておいて下さいね。
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