2018年10月に日本で販売が開始された「レクサス ES」
レクサスISとの違いやトヨタ カムリとの違い、グレードごとの違いなどは特に気になりますよね。
この記事ではそんなレクサスESの気になる情報を、これまで30車種以上の違いを調査してきた僕が他にはない視点から分かりやすく紹介していきたいと思います。
下記の内容が気になる方は必見ですよ!
- レクサスESとライバル車との違い
- グレードごとの違い
- それぞれに合うオススメグレード
- レクサスESの欠点
レクサスESとレクサスIS/GSとの違い
- ESはハイブリッドのみのモデル展開
- 上級セダンでは珍しいFF(前輪駆動)
- IS/GSと比べると車体が一回り大きい
- 国内初のモニターミラー「デジタルアウターミラー」が搭載可能
- 今までになかった縦フィングリル
- ムーンルーフが全グレード標準装備
以上がレクサスESの特徴であり、大きく違う部分。
特に比較する際の判断材料となる違いは「FF(前輪駆動)」と、「ハイブリッドのみ」といった部分ではないでしょうか。
レクサスESの特徴は「FF(前輪駆動)」と、「ハイブリッドのみ」のモデル展開
「FF(前輪駆動)」で車体が一回り大きく
「FFってなんやねん?」って方もいるかと思いますが、アルファベットの部分は「エンジンの位置と駆動輪(ハンドルを切って動くタイヤ)の位置」のことを表しています。
FFだとエンジンがフロント(F)、駆動輪がフロント(F)というわけ。
高級セダンになると大抵はFR(エンジンがフロント、駆動輪がリア)になっているのですが、レクサスESは狙いがあってかFFにしたんですかね。
で、これによって何が変わるかといった点ですが、FFだと・・・
- 室内空間が広くとれる
- 燃費がよくなりやすい
- ハンドルが切りにくい(曲がりにくい)
こういったメリットデメリットがあります。
まぁ車を普段使いする上で大きく影響する違いはないので、「ふ~ん」くらいに思っていただければ結構ですよ。
レクサスESにおいてはFFになって車体が一回り大きくなる代わりに、燃費や車内空間の快適性を手に入れたって感じで認識して下さい。
それと余談ですが、あのプリウスやノートなんかもFFですよ。
ハイブリッドのみのモデル展開
もう一つレクサスESを検討する上で知っておかないとマズイのは、レクサスESはハイブリットエンジンのモデルしか販売されていないということ。
そもそもガソリン車を検討しているのであれば見当違いというわけですね。
そうするとレクサスISやレクサスGSがターゲットになってくるわけで。
僕はトータルのコストを考えてガソリン車を選んでしまいますが、日本ではハイブリッド車が人気ですからね。
大前提として抑えておかないといけないポイントです。
レクサスESとレクサスISの違い
レクサスES300h(“F SPORT”) | レクサスIS300h(“F SPORT”) | |
---|---|---|
価格 | 6,290,000円 | 5,694,000円 |
サイズ(mm) | 全長:4,975 全幅:1,865 全高:1,445 ホイールベース:2,870 | 全長:4,680 全幅:1,810 全高:1,430 ホイールベース:2,800 |
燃費(JC08モード) | 23.4km/L | 23.2km/L |
駆動方式 | 前輪駆動 | 後輪駆動、4輪駆動 |
それぞれの同タイプをカタログスペックで比較すると、レクサスESはレクサスISに比べて「価格が60万円ほど高く、一回り大きく、燃費は0.2km/Lだけ良い」といった違いがあります。
そもそもレクサスESに関してはハイブリッドエンジンを搭載したモデルしか扱っていませんが、それに反してレクサスISはガソリン車のIS300に加えて、総排気量が大きくパワフルなIS350も扱っています。
あとはIS300hだと4WDのモデルも扱っているのが違いでしょうか。レクサスESだと2WDのみの取り扱いですね。
ちなみにレクサスISはエントリーモデルなので「アイドリングストップ機能」が搭載されていません。若干燃費に関わる部分なので念頭に置いておきましょう。
まぁISを選ぶのであればIS300かIS300hがメインになってくるので、
- より安くレクサスのセダンに乗りたい人はIS
- 最新のレクサスレダンに魅力を感じる人、ハイブリッドを検討している人はES
といった形で比較してあげると良いのではないでしょうか。
レクサスESとレクサスGSの違い
レクサスES300h(“F SPORT”) | レクサスGS300h(“F SPORT”) | |
---|---|---|
価格 | 6,290,000円 | 6,993,000円 |
サイズ(mm) | 全長:4,975 全幅:1,865 全高:1,445 ホイールベース:2,870 | 全長:4,880 全幅:1,840 全高: 1,455 ホイールベース:2,850 |
燃費(JC08モード) | 23.4km/L | 23.2km/L |
駆動方式 | 前輪駆動 | 後輪駆動、4輪駆動 |
ISと同様にそれぞれの同タイプをカタログスペックで比較すると、レクサスESはレクサスGSに比べて「価格は約60万円安く、少しだけ大きく(特に横幅)、燃費は0.2km/Lだけ良い」といった違いがあります。
さらにレクサスGSでは「GS450h 、GS350、GS300h、GS300」と4つもモデルを取り扱っていて、選択肢の幅が広がるのが特徴的。
まぁ一番差別化されているのは、最初に説明したFF(前輪駆動)とFR(後輪駆動)の違いですかね。
レクサスESの方がFF(前輪駆動)で車体が大きい分、FR(後輪駆動)のレクサスGSよりも室内が広いくらいの違いだと思っていただければ大丈夫ですよ。
基本的にはFFだろうがFRだろうがそう気にする必要はありませんが、車幅の広さだとか、室内の広さだとかは実用的な部分に関わってくるので、その辺りが自分に合っているかで考えられると良いですね。
同じハイブリッドで検討するのであれば、
- レクサスESの最新のデザインや価格の優位性
- レクサスGSの走行性や質感
といったことを念頭に置いて、「どの部分を大事にするか」で選択が変わってきますね。
基本的に値段の高いGSの方が走行性能と装備の質は高いんですよ。ただ、GSはフルモデルチェンジされたのが2012年とちょっと昔なのが懸念点です。
ということでまとめると、ESは快適性、GSは走行性が優位なので、その部分で選んであげると間違いないでしょう。
デザイン面や快適性、コスパを考えるとレクサスESは買い!
ここまで説明してきたレクサス同士の違いを考えても、縦型フィングリルやボディなど最新のデザイン、車内の広さや走行時の快適性など、レクサスESでしか味わえない特徴があってオススメできるのがレクサスES。
特にレクサスでハイブリッドのセダンを探していて、バランスのとれた車を求めているのであればレクサスESは魅力的ですよ。
レクサスISですとどうしてもエントリーモデルといったこともあって、基本的なスペック面では物足りない部分が出てきますからね。
また、GSだとベースが2012年のモデルなので少し古いですが、その反面、ESはLSと比べても遜色のないデザインが評価できます。
街で走っているのを見ても普通に間違えちゃいますからね(笑)
ということで特徴がハッキリしているレクサスES。
今回は“F SPORT”で比較しましたが、オススメのグレードやオプションについては後で詳しく解説します。
レクサスESと「トヨタ カムリ、ベンツE200」との違い
レクサスESは、「高い安全性能と質の高い装備、そしてとデザイン性」と、バランスの良さがライバル車と比べて優秀
- トヨタ「カムリ」
- ベンツ「E200」
この辺りのライバル車種と比較すると、デザイン性の高さと装備の質、そして安全性も担保しているなどバランスの良さが優秀なのがレクサスES。
ベンツと比べると運転支援と安全装備は劣るものの、デザイン面や装備の質の高さは流石レクサスといった形で、また違った魅力があります。
カムリに関してはレクサスESのベースとなっている車なので比較車種に挙げましたが、基本的な部分はレクサスESに劣っていますよ。十分良い車なんですけどね。
・運転支援&安全装備を重視するなら・・・ベンツ「E200」
ザックリ言うと、このように選び分けると良いでしょう。
実際に商談を進める際は、これらの車種を比較対象として伝えるとスムーズに話が進みます。
どの車種を希望しているかに限らずですが、実際に迷っている場合でもレクサスESでほとんど定まっている場合でも、「比較する」といったことは重要ですよ。
レクサスESと、トヨタ カムリ/ベンツE200の違いをサクッと解説
細かい説明をしても混乱するだけなので、さくっと分かりやすく説明しますね。
レクサスESとトヨタ カムリの違い
- 内装、外観、装備はレクサスESの方が優秀
- 価格はカムリの方が安い
- 燃費はカムリの方が良い
- カムリの方が一回り小さい
それぞれの「質」で言うと圧倒的に優秀なのはレクサスES。
ただ、燃費だけはカムリが33.4km/Lなのに対して、レクサスESは23.4km/Lと、ハッキリと負けています。
レクサス車は基本的に重量が重いですからね。燃費はどの車種も良くないですよ。
なので燃費や価格といったコスト面にシビアになるのであればカムリを選ぶ方が間違いないですね。
そもそもレクサスはコストを気にして乗る車でもないんですけどね。
また、その他の基本的なスペックに関しては似ているんですけど、デザインだったり快適性だったり、やっぱりレクサスとトヨタ車ではハッキリと差別化されています。
レクサスESとベンツのE200の違い
- 価格はレクサスESの方が安い
- 装備の質、デザインに関してはレクサスESが優秀
- ベンツE200は運転支援&安全装備が優秀
価格に関してはレクサスESが580万円~とベンツEクラスの裾であるE200が700万円を超えてくることを考えるとハッキリ「安い」と言えるでしょう。
それでいてレクサスESはハイブリッドですからね。
また価格の話で言うと、もし車を手放すことになった際にリセールバリュー(再販価格)が高いのは圧倒的に「レクサス」ですよ。
分かりやすく言うとレクサスは高く売れるんです。
反面、外車は売るときの値段が渋いですからね。資産価値は残りにくいです。
ベンツE200も全体的に考えると十分優秀な車なんですけどね。
余談ですが、僕がベンツを選ぶんだったらもう少しだけ値段が高くなるけど、E220dのディーゼルエンジンを選ぶかなって思います。
燃費が良いし、軽油は安いし、環境にも優しいですからね!
レクサスのラグジュアリー感や一つ一つの質の高さは、比べると違いが分かる部分
僕は基本的にレクサス推しなので若干肩入れしちゃう部分がありますが、それでも他車と比較すると「日本のラグジュアリーブランド」といった質の高さを感じますね。
単純な車の比較もそうですが、ディーラーで新車か認定中古車を購入すれば3年間メンテナンスが無料だったり、洗車が無料だったり、サービスの質も高いですからね。
その辺りも加味すると尚更レクサスに軍配が上がっちゃいますよ。レクサスはランニングコストも安く済むのでありがたい。
それに言い忘れていましたが、故障率もズバ抜けて低いですからね。
一概には言えないですけどベンツに限らず外車は壊れやすいし、修理代は高いし、レクサスに反して維持費は高くつきがち。
別にこの記事はレクサスをおすすめする内容でもないんですけど、客観的に違いを比べてもレクサスは優秀だなって思いますよ(笑)
ではレクサスESに欠点はあるのか?
- ハイブリッドのみという限られた選択肢
- スペックの割に車体が大きい
大きくデメリットになってきそうな欠点は、この2つですね。
レクサスESは、ガソリン車を求めている人には全く響かない車となっております。
またスペックの割には車体が大きくなっているので、駐車場の兼ね合いなどで引っかかる人も少なくないのでは・・・といった懸念もありますね。
セダンにしては1,865mmは大きいですよ。これがFFの代償です。アルファードより幅が広いですからね。
ただ、何度も言っているようにトータルのバランスは良く、全体的に欠点は少ないのがレクサスESですね。
ハイブリッドであることと、車幅の部分が問題ないのであれば検討する余地は大いにありますよ。
レクサスESが合う人、合わない人
欠点から考えるとこういう人には合っている
- レクサスの最新のデザインに魅力を感じる
- 装備の質や快適性を求めたい
レクサスESが合うのは、見た目や装備などの質を重視したい人。
様々な部分の質の高さに関しては間違いないですからね。良いもの志向の人にはピッタリな車です。
デザインに関して好みが分かれる部分かと思いますが、僕は近ごろのレクサスのシュッとしたデザインは好きですけどね~
スピンドルグリルとか、THEレクサスって雰囲気でカッコよくないですか?
欠点から考えるとこういう人には合っていない
- 価格や燃費などコストを最優先する人
- 車体の大きさや幅に制限がある人
先ほどからの繰り返しになりますが、レクサスESが合わない人は上記のようにハッキリしています。
あとは、くどいほど言っている「ガソリン車を求めている人」にも当然マッチしないですね。
レクサスESのグレードごとの違い
レクサス「ES300h」グレード別価格表 | |
---|---|
“version L” | 6,980,000円 |
“F SPORT” | 6,290,000円 |
5,800,000円 |
※全て2WD (FF)
lexus.jp – より引用
レクサスESのオススメグレードは「“F SPORT”」
レクサスESはノーマルグレードだと装備が物足りないし、かといって“version L”だと急に値段がハネ上がるんですよね。
ということでオススメグレードは「“F SPORT”」
名前の通りスポーティーな感じはありますが、標準装備のバランスが良いのがポイントです。
それぞれのグレードの違いを解説していきますね。
ノーマルグレードと“F SPORT”の違い
そもそも選ぶ人が少ないノーマルグレード。
レクサスの代名詞である三眼LEDヘッドライトが標準装備ではないなど、装備が物足りないんですよねノーマルグレードは。
その点“F SPORT”は、ホイールが19インチになったり、シートが特別仕様になったり、価格差以上のメリットがあるんですよ。
また、メッシュグリルに関しては好みが分かれますが、これも“F SPORT”だけの特徴ですからね。
まぁ言っちゃえばノーマルグレードでも十分良い車なんですけど、せっかくだったらレクサスらしくしたいねって思うところです。
“F SPORT”と“version L”の違い
“F SPORT”には先述したように専用のインテリアやエクステリアなど、デザイン面で大きく差別化がされていますが、“version L”に関しては性能面でいくつか特徴があります。
まずはシートが本革になったり、リアシートにリクライニングとシートヒーターが付いたりといったシートの違い。
その他にも運転に必要な情報をウインドシールドガラスの視野内に投影する「カラーヘッドアップディスプレイ」なんかも“version L”のみ標準搭載のオプションですね。
さらには、接触事故を減らすパーキングサポートブレーキの中でも「後方接近車両と後方歩行者」まで感知する機能が“version L”にのみ標準搭載されています。
金額が高い分、安全性能が高められているというわけですね。
ただ、“F SPORT”と比較しても約70万円高くなることを考えると、ちょっと手を出しにくいのが正直なところ。
一番良いグレードというのは間違いないんですけどね。
グレードに関してまとめると、上記のような形で選んであげると良いでしょう。
レクサスESの必須オプションは?
- フロアマット
- ラゲージマット
- IR (赤外線) カットフィルム
- コーティング
グレードにもよりますが、このくらいは最低限つけておくべきオプション。
ラゲージマットに関しては、ラゲージルーム(トランクルーム)のマットのことですが、荷物をよく乗せるのであれば付けておいた方が良いと思います。
僕の場合はゴルフバッグを乗せるので付けましたが、24,840円なのでそこはケチる部分ではないのかなーと。
レクサス純正のマットは少しお高いんですけど、その分フカフカしていて質感が高いんですよね。
適当な市販品で済ませようとすると後悔しますよ。
ということで、“F SPORT”のグレードを選んで上記のオプションを選んでおけばまず間違いありません。
以上、グレード&オプション選びの参考にして下さいね!
レクサスESを買う時に損しない方法は?
皆さんは車を購入する時にどこで買われますか?
大抵がメーカーのディーラーですよね。特にレクサスはディーラーで購入してこそ価値がある車です。そこで気を付けていただきたいのがディーラーの営業マンとのやり取り。
営業マンって人当たりは良いですけど、そうは言っても向こうも商売。
必要のないオプションを付けさせられて損をしていたり、見当違いなグレードを選ばされたり、足元を見られがちなんですよね。
「あっ、この人は知識がないから多少ふっかけても大丈夫だな・・・」ってな具合で。
そうやって何も知らずに損をしない方法を次の記事でまとめました。
それと同時に、あの値引きしないと有名なレクサスを値引きして購入する方法も大公開しています。
値引きできたりお得に購入できるのに、その方法を知らないだけで損をしているんですよ。
「何も知らなくて20万円以上もの金額を損していた・・・。」なんてことになって後悔しないためにも、しっかりとチェックしておいて下さいね。
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